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デジタル・アーカイブの最前線 (ブルーバックス) 新書 – 2015/2/20
時実 象一
(著)
古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。
[人類が獲得してきた膨大な「知」が、いま刻一刻と消えている!〕
エジプトのパピルスや、メソポタミアの粘土板に文字を刻みつけた太古より、人類は進歩の過程でさまざまな「知」を記録してきました。
その蓄積の上に文明を築いていったからこそ、人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところがいま、過去のかけがえのない知的財産が、次々と失われているのです。
活字や映像は物理的に劣化し、それらを守るべき人々はいなくなり、多くの記録が雲散霧消しています。さらに、ウェブ社会の発達が拍車をかけています。
インターネットやデジタル機器の普及によって多くの記録がデジタル情報に置き換わり、また、一般の人たちもユーチューブなどで記録を残せるようになりました。
しかし、それらは次々と情報が更新されるウェブ世界においては、あっという間に消えてゆく運命にあります。再生機器が古くなっても、もう見られません。
このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代、ひいては「歴史が空白」の時代となってしまいかねないのです。
この「知」の危機を憂い、立ち上がった有志たちがいます。報道、活字、映像、芸術作品から、伝統芸能、少数民族の言語、ホームページまで、
ありとあらゆる知的財産をデジタル化して「アーカイブする」ための取り組みが、いま世界中で始まっているのです。
本書は日本の情報科学の第一人者である著者が、デジタル・アーカイブの戦略・技術から、著作権などの乗り越えるべき課題までを一冊に凝縮し、
世界中のホームページが見られるサイトほか、広漠とした「知」の海から必要な情報を取り出す方法も満載、知的生産に関わるすべての現代人必読の書です。
[人類が獲得してきた膨大な「知」が、いま刻一刻と消えている!〕
エジプトのパピルスや、メソポタミアの粘土板に文字を刻みつけた太古より、人類は進歩の過程でさまざまな「知」を記録してきました。
その蓄積の上に文明を築いていったからこそ、人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところがいま、過去のかけがえのない知的財産が、次々と失われているのです。
活字や映像は物理的に劣化し、それらを守るべき人々はいなくなり、多くの記録が雲散霧消しています。さらに、ウェブ社会の発達が拍車をかけています。
インターネットやデジタル機器の普及によって多くの記録がデジタル情報に置き換わり、また、一般の人たちもユーチューブなどで記録を残せるようになりました。
しかし、それらは次々と情報が更新されるウェブ世界においては、あっという間に消えてゆく運命にあります。再生機器が古くなっても、もう見られません。
このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代、ひいては「歴史が空白」の時代となってしまいかねないのです。
この「知」の危機を憂い、立ち上がった有志たちがいます。報道、活字、映像、芸術作品から、伝統芸能、少数民族の言語、ホームページまで、
ありとあらゆる知的財産をデジタル化して「アーカイブする」ための取り組みが、いま世界中で始まっているのです。
本書は日本の情報科学の第一人者である著者が、デジタル・アーカイブの戦略・技術から、著作権などの乗り越えるべき課題までを一冊に凝縮し、
世界中のホームページが見られるサイトほか、広漠とした「知」の海から必要な情報を取り出す方法も満載、知的生産に関わるすべての現代人必読の書です。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/2/20
- 寸法11.4 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-104062579049
- ISBN-13978-4062579049
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/2/20)
- 発売日 : 2015/2/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4062579049
- ISBN-13 : 978-4062579049
- 寸法 : 11.4 x 1.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 736,641位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,809位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月29日に日本でレビュー済み
「記事削除に異議あり」(p138-140)は興味深い記述だった。ただ、広い範囲を網羅的に記述しているので、表面をなぞっている感じで、内容も散漫な印象も感じた。筆者の学習成果を読んでいる感じ。
2015年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、著名人の恥ずかしいプライベート写真がネットに流出して話題になることがある。
ネットにつながっているすべての記憶媒体からその情報を削除することは不可能であるから、いったんネットに流出したらあきらめるしかない。
ところが著者が問題にしているのは、逆の現象である。無料のホームページ開設サイトや動画投稿サイトが突然閉鎖されてしまうことで
膨大な情報が消失してしまうことがあるらしい。著者はそのことに危機感を抱きアーカイブ(収集と保存)することを提案している。
事はネット上の問題だけにとどまらない。古い記録映画や科学映画、技術研修用に作られた映画などで製作会社の倒産で引き取り手が
無くなった作品が5万本はあるそうだ。さらに、著作権が生きているが、著作者と連絡がつかない孤児著作物にも言及している。
これらは、このままでは劣化して消滅を待つしかない。デジタル・アーカイブすることが望ましいが、著作権法がそれをはばんでいる。
EUなどでは、制限付き(非営利目的に限る。著作権者が現れたら被害に応じた補償をするなど)でデジタル・アーカイブが認められているらしい。
そこで著者は日本でも一定の条件のもとでの著作権の制限を提案している。
興味を持たれた方は、一読していただいて損はないと思う。
ネットにつながっているすべての記憶媒体からその情報を削除することは不可能であるから、いったんネットに流出したらあきらめるしかない。
ところが著者が問題にしているのは、逆の現象である。無料のホームページ開設サイトや動画投稿サイトが突然閉鎖されてしまうことで
膨大な情報が消失してしまうことがあるらしい。著者はそのことに危機感を抱きアーカイブ(収集と保存)することを提案している。
事はネット上の問題だけにとどまらない。古い記録映画や科学映画、技術研修用に作られた映画などで製作会社の倒産で引き取り手が
無くなった作品が5万本はあるそうだ。さらに、著作権が生きているが、著作者と連絡がつかない孤児著作物にも言及している。
これらは、このままでは劣化して消滅を待つしかない。デジタル・アーカイブすることが望ましいが、著作権法がそれをはばんでいる。
EUなどでは、制限付き(非営利目的に限る。著作権者が現れたら被害に応じた補償をするなど)でデジタル・アーカイブが認められているらしい。
そこで著者は日本でも一定の条件のもとでの著作権の制限を提案している。
興味を持たれた方は、一読していただいて損はないと思う。
2018年6月13日に日本でレビュー済み
2015年発刊で、意欲的に事例を集めており、非常に面白かった。
各国図書館の電子化状況、Googleの諸活動をどう見るか、博物館の取り組み。
デジタル化した本をこっそり捨てている図書館の現状など。
そして、何より面白かったのは、インターネット・アーカイブの創始者
ブリュースター・ケール氏のインタビューまとめ記事である。
このまとめ記事内ではなく、別項目だが、インターネット・アーカイブの元データが
アレクサから来ていると知ったのも、驚きだった。
デジタル・アーカイブについて網羅性が高く、読みごたえがある。
最前線の状況の見える良書だと思う。
しかし、「パピルスは2000年持ったが、デジタルは30年」という指摘は
デバイスや、ハードウェア、ソフトウェアの陳腐化が毎年進む中、どこかで
爆発する時限爆弾のように感じた。
各国図書館の電子化状況、Googleの諸活動をどう見るか、博物館の取り組み。
デジタル化した本をこっそり捨てている図書館の現状など。
そして、何より面白かったのは、インターネット・アーカイブの創始者
ブリュースター・ケール氏のインタビューまとめ記事である。
このまとめ記事内ではなく、別項目だが、インターネット・アーカイブの元データが
アレクサから来ていると知ったのも、驚きだった。
デジタル・アーカイブについて網羅性が高く、読みごたえがある。
最前線の状況の見える良書だと思う。
しかし、「パピルスは2000年持ったが、デジタルは30年」という指摘は
デバイスや、ハードウェア、ソフトウェアの陳腐化が毎年進む中、どこかで
爆発する時限爆弾のように感じた。
2020年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よく確認しなかったこちらにも落ち度はありますが、配送料・手数料(3300円)の高さに驚きました。
ただ、商品に問題はなく、丁寧に梱包されていました。
ただ、商品に問題はなく、丁寧に梱包されていました。
2016年6月29日に日本でレビュー済み
ジャーナリストが書いたような記述で、内容に学術的なものを求めることはできない。
2021年11月13日に日本でレビュー済み
かなり簡単な説明で,どんどん話が進んでいきますが,マニュアル的な活用には適しています。